特許公報の読み方~その2~

特許を専門にしない方には難解とされる特許公報、その読み方を順を追って解説していきます。
特許を活用して中小企業の利益を守る、中小企業専門の特許活用サポータ 弁理士の山本です。

前回(特許公報の読み方~その1~)は、主に公報(公開特許公報)の項目について説明しました。
今回は、公報を読む際の下準備について説明(紹介)します。

公報を読もうとするとき、
JーPlatPat等のデータベースからPDFファイルで取得するのが一般的だと思います。
そして、①PDFファイルのままPCの画面で読む人と、②紙に印刷して読む人がいると思います。

私が推奨するのは、、、ずばり両方です。
すなわち、画面でPDFファイルを表示しながら、手元には印刷した紙資料も準備します。
PDFはキーワード検索ができて便利ですし、紙資料は書き込みが容易にできて便利です。
それなら両方つかうのが、一番だと思います。

紙に印刷すると印刷代がもったいないという意見もあると思いますが、
紙資料を準備することで、読みやすさは格段にあがり、読み込みの時間も短縮されますので、
人件費なども考えれば、ケチるところではないと考えます。

また、紙資料は、文書部分(書誌的事項、特許請求の範囲、発明の詳細な説明等)と、
図面部分とを分けてホッチキスで留めることをお勧めします。
これで、図面を見ながら文章を読むことができます。

そして、PDFと紙資料が準備できたら次にすること、これが公報を読む上で最も重要なテクニックです。
それは、図面(の符号の横)に各部の名称を書き込むことです。
図面に各部の名称を書き込む

 

 

 

 

 

 

図面の符号は、主に【符号の説明】の欄に記載されていますので、
少なくともここに記載されている名称は図面に書き込みましょう
可能であれば、図面中の符号の全てに名称を書き込みたいところです。
その際、【符号の説明】に記載されていない名称は、
PDFのキーワード検索を使うと(符号の番号を入力)簡単に見つけられます。

これらは、当たり前のことのようですが、意外とどれかをやっていなかったりすると思います。
騙されたと思って全てを試してみてください。公報の読みやすさが倍増すると思います。
このくらい準備しないと、読みながら寝てしまう位、公報を読むのは困難な作業だと思います。

特許公報の読み方~その2~のポイント
1.公報を読む際は、PDFと紙資料の両方を用意する。
2.まずは、図面に各部の名称を書き込む。

特許公報の読み方~その1~も確認してください。