経営者の声がとどく規模の企業は特許も活用しやすい。

中小企業の方が特許の活用がしやすはずです。

私は大手企業でエンジニアをしていたこともありました。
大手企業では、企業によりますが、特許出願がノルマとされているところもあり、
私のいた企業も義務にはなっていませんでしたが、かなり推奨(上司から命令)されていました。

特許は経営にとって重要なので、特許出願を推奨することは、悪いことではないと思います。
しかし、数を出せばいいというものではありません。

会社の経営方針、事業計画に沿って、必要な特許だけを取得していくのが理想の形だと思います。

しかし、企業規模が大きくなるほど、従業員に経営方針や事業計画が正確に伝わりにくくなります。

そうすると、例えば、経営方針として技術力を高めることが決められ、その指標として、自社で開発した技術にたくさん特許を取ろうと経営層が掛け声をかけた場合に、「たくさん特許を取ろう」の部分だけが従業員に伝わり、経営方針に従おうとして、特許の要否は関係なく多数の特許出願が行われることがあります。

あくまでも一例ですが、大手企業ほど、特許の本当の意味や活用方法を全ての社員にまでいきわたらせることが難しいのは間違いないと思います。

これに対して、中小企業は経営者の声が会社全体に届きます。経営者が特許の重要性さえ理解すれば、会社全体に特許を活用しようという空気ができます。そうすると、必然的に利用できる特許が生まれます。

中小企業でも特許を上手く経営に活かしている企業は沢山あります。私の以前勤務していた企業でも、社長が優れた発明者で特許を重要視していたので、特許が経営に一体化しているような環境でした。

その企業は中小企業ですが、ニッチな市場で8割を超えるシェアを持つ、超優良企業でした。

特許の効果は目に見えにくいですが、特許で成功している企業で働いた経験から、特許には間違いなく意味があるといえます。

経営者が特許の重要性を理解して、上手く利用できれば、優良企業になることができると考えます。

儲かる特許の使い方を一緒に考える特許事務所です。
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この記事を書いた人

山本 英彦