私の経験した特許侵害訴訟(チーム)

中小企業の知財にいたときは、特許侵害訴訟も経験しました。

侵害訴訟では、通常、弁護士と弁理士と知財担当者とでチームを組みます。
侵害訴訟の代理は弁護士でなければできないので、
弁護士は必須ですが、弁理士は必須ではありません。
それでも弁理士がチームに入るメリットは大きいです。

一般的には、弁理士は弁護士の技術的なサポートをするように言われていますが、
優秀な弁護士さんは、技術的なことの理解力も高いので、
知財担当者がいれば技術的サポートは不要に感じます。

では、なぜ弁理士が必要か。

訴訟が進行していくと、何度も何度も同じような議論をチームで繰り返すことになります。
そんなときに、優秀な弁理士は、議論に新しい視点をくれます。

弁護士が2人いてもいいような気がしますが、
弁護士が2人いると、弁護士チームになってしまい、
新しい視点というのは出てきにくい気がします。

やはりバックグラウンドが大きく異なる人の意見が必要な時があります。

チームを組む代理人の選定は非常に重要です。
訴訟の勝敗は、発明明細書代理人で決まると感じました。

この記事を書いた人

山本 英彦